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過電流保護用
クルマの小型モーターで、
あなたの快適のために大活躍。
ドアロックモーターをはじめ、あちこちの小型モーターを繰り返し保護。
仕様
- 定格電圧
- 12 ~ 220V
- 抵抗値
- 0.3 〜 1kΩ
定格電圧で抵抗値は変わります。
働き
繰り返し動作が要求される過電流保護用ポジアールは、電子の動きを制御して電流を抑制します。そのため、電流値が正常に戻った後、何度でも電流を抑制することができます。ヒューズのように、一度異常な電流で切れて使用できなくなったり、ポリマー系PTCのように何回か動作するうちに動作条件が変化することもありません。
【異常電流抑制イメージ】
異常時に電流を抑制し、回路を保護します。
【使用回路例】
市場での実績
繰り返し動作が要求される車載用小型モーター保護(ドアミラー、ドアロック等)やエアコン(インバータ制御基板、室外機ファンモーター等)の回路保護や掃除機(パワーブラシ等)の回路保護で主に使用されています。
特長
- 繰り返し使用できるので、ヒューズのように取替不要。
- 無接点のため、繰り返し作動に優れる。
- 繰り返し作動でも、作動条件変化なし。
- ノイズによる誤動作なし。
事例
ドアロック
ドアミラー
掃除機、掃除機パワーブラシ
電話機
エアコン
カーオーディオなど
品番
定格電圧 | 初期抵抗値Ωtyp (at25℃) |
最大使用電圧(V) | 電流特性(mA) | |
---|---|---|---|---|
正常電流(60℃) | 異常電流(-10℃) | |||
12V級 | 0.3~2.2 | 16 | 300以下~ 1030以下 |
760以上~ 2580以上 |
25V級 | 2.2~8.2 | 35 | 120以下~ 400以下 |
310以上~ 1020以上 |
50V級 | 3.6~15 | 60 | 130以下~ 310以下 |
320以上~ 790以上 |
120、220V級 | 10~30 | 140 | 100以下~ 210以下 |
250以上~ 540以上 |
27~39 | 265 | 70以下~ 140以下 |
180以上~ 350以上 |
記載していない初期抵抗値、電流値が作製可能な場合がございます。必要な仕様、年間企画数量などとともにお近くの営業へお問い合わせください。
アプリケーションマニュアル
トランジスタ回路や、小形モーター等の負荷に異常が生じた際、電源回路に異常電流が流れ、トランスや安定化電源のパワートランジスタが異常加熱して破壊することがあります。このような回路に、過電流保護用ポジアールを使用すれば、電源や負荷の保護をすることができます。第8図にその使用例を示します。
ポジアールの保護作用は、ポジアールに流れる異常電流によって発熱し、抵抗増加により減流して保護します。第9図の電流−電圧特性において、電流値のピークがありますが、このピーク電流よりも大きな電流が流れるとポジアールが動作し、ピーク電流よりも小さな電流では動作しません。
このピーク電流はポジアールの大きさ、抵抗値、周囲温度によって変わります。第10図に電流特性の一例を示します。
変動幅の上限値以上の電流では、ポジアールが動作し下限値以下の電流では動作しない領域で、その値は周囲温度によって変化します。例えば使用温度範囲が−10℃〜+60℃とすると、+60℃のときの下限値が正常電流(不動作)の最大値となり、−10℃の上限値が異常電流(動作)の最小値となります。
異常電流と正常電流の比は以上の関係から2.5〜3倍以上の比がとれる回路に使用できます。
特性例
ご使用上の注意
正特性サーミスタ“ポジアール®”ご使用上の注意事項
厳守事項
- 油中、水中など液体中での使用は、ポジアール®が破壊することがありますので、ご使用にならないでください。
- 最大使用電圧を超える電圧を印加するとショートや焼損する場合がありますので、最大使用電圧を超える電圧を加えないでください。
- 塩素ガスや還元性ガス、無酸素雰囲気中でご使用にならないでください。特性が劣化し、焼損する場合があります。
ご使用上の注意事項
- 使用温度範囲内の温度で使用してください。
- 最大使用電圧、最大突入電流以下で使用してください。
- 過電流保護用ポジアール®が動作中の表面温度は100〜160℃となるため、周辺部分には熱的な配慮をしてください。
- 製品に過度の押圧、衝撃(落下など)を加えないでください。
- リード線には規定以上に力が加わらないようにしてください。
- はんだ付けのフラックスが付着すると劣化して破壊する場合がありますので、ご注意ください。
- リード線部の外装樹脂が剥離している場合がありますが、性能上問題はありません。
- 外装樹脂が剥離する可能性がありますので接着剤を用いて固定する場合はお問い合わせください。
保管上の注意事項
- 製品単品の保管は、仕様書に記載の温度範囲で保管できますが、梱包状態のものは温度−10 〜+40℃、湿度85% RH以下のもとで保管してください。
- ポジアール®はエージング特性のために、抵抗値が増加する場合がありますが、ご使用前に最大定格電圧を印加していただきますと、ほぼ元に戻ります。
- 梱包開封後は速やかに使用(はんだ付け)してください。長期間空気中に晒すとはんだ付け性が低下する場合があります。
リード品形状
バルク仕様
テーピング仕様
項目 | 記号 | 寸法(mm) | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
公称値 | 許容差 | ||||
製品外径 | D | Φ12未満 | - | 個別仕様による | |
製品厚み | T | - | - | 個別仕様による | |
リード線径 | d | - | - | 個別仕様による | |
製品間ピッチ | P | 12.7 | ±1.0 | ||
送り穴ピッチ | P0 | 12.7 | ±0.3 | ||
送り穴とリード線位置ズレ | P1 | 3.85 | ±0.7 | ||
送り穴と製品位置ズレ | P2 | 6.35 | ±1.3 | ||
リード線間隔 | F | 5.0 | +0.8 -0.2 |
||
製品の倒れ | ⊿h | 0 | ±2.0 | ||
テープ幅 | W | 18.0 | +1.0 -0.5 |
||
貼付テープ幅 | W0 | 12.5 | MIN. | ||
送り穴位置ズレ | W1 | 9.0 | +0.75 -0.5 |
||
貼付けテープズレ | W2 | 3.0 | MAX. | ||
本体下面位置 | H | - | - | 個別仕様による | |
リード線キンク位置 | H0 | 16.0 | ±0.5 | ||
リード線のはみ出し | ℓ | 1.0 | MAX. | ||
送り穴径 | φD0 | 4.0 | ±0.2 | ||
テープ厚さ(総厚) | t | 0.6 | ±0.3 | ||
不良品カット位置 | L | 11.0 | MAX. |
テーピング仕様梱包例
記号 | 寸法(mm) |
---|---|
H | 230 |
L | 330 |
W | 50 |