リスクマネジメント
事業継続計画(BCP)の継続的改善と事業継続マネジメント(BCM)の定着活動
企業活動に大きな影響を及ぼす「自然災害・事故」「経営 リスク」「政治・経済・社会リスク」などの想定できるリスクへの 対応策とその体制などについて、従業員、取引先、顧客や地域 住民など、ステークホルダーの皆さまの視点に立ち、リスクの未然防止や被害を最小限に留めるために適切な対応を取るよう努めています。また、安全かつ安定的な企業経営の維持に努め、「防災・防犯管理規程」や「リスクマネジメント規程」に則り、その 運用と周知徹底を図っています。
企業活動の中で自然災害や事故などによる被害を受けたとき、 早期に事業を再開・継続できるよう、BCMの構築が重要です。
2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに、それまで策定 準備中だった事業継続計画と事業継続マネジメントを包括した 当社グループの「事業継続規程」と「事業継続計画(BCP)策定ガイドライン」を2012年に制定し、大枠を整備しました。 これらに基づいて、事業継続計画のさらなる充実や継続的改善(PDCAサイクル)を取り込んだ仕組みとしてのBCMの定着化を 進めています。
リスク発生時の全社連絡体制
情報セキュリティの強化
コンピュータのネットワーク化が進み、利便性は飛躍的に向上していますが、ひとたび情報漏えいや改ざんが起きてしまった場合には、事業上の損失が生じるだけでなく社会的信用も失墜しかねません。当社グループでは、情報セキュリティ対策として全従業員が情報資産保護の重要性を認識し、日々の業務の中で徹底するよう、2007年2月に「情報セキュリティ基本方針」を定め、情報資産の取り扱いのルールなどをまとめた「情報セキュリティハンドブック」「ニチコン従業員『考働』の手引き」を配布して徹底を図っています。
一方、情報資産は全従業員が必要なときに、いつでも正しく取り出せて業務を遂行できることはもちろん、戦略的に活用することにより新しい事業を生み出せる財産であると考えています。
今後も情報資産を安全・正確に活用することを基本に、当社グループの持続的・安定的な発展に努めます。
ニチコングループ情報管理体系
重要リスクの洗い出しと管理
当社グループでは当社本社に「サステナビリティ推進委員会」を組織し、その中に「コンプライアンス・リスク管理委員会」を設置しています。コンプライアンス・リスク管理委員会は各事業所からの月次活動報告書で活動内容を確認し、指導しています。
2013年度からは、それらの月次報告書に加え「リスクマネジメントの取り組み状況確認報告書」を使用して、各事業所が独自に重要リスクを洗い出し管理実行していくこととしました。
その具体的な取り組みと検証の進捗を月次報告で確認、指導しながら継続的な改善を図っています。